ネットスーパーのメリット・デメリット
増えるネットスーパー市場
これまでインターネット通販というと、洋服や趣味の用品など比較的鮮度が求められないものが中心に取り扱われたものです。
しかし流通網が整備されたことや、即日配達など便利なサービスが登場したことにより、それまでは無理と思われてきたような「ネットスーパー」が実現することになりました。
ネットスーパーは次々と新しい企業が参入しているところですが、いち早く開始した大手としてはイトーヨーカドーやイオン、西友、楽天マートなどがあります。
この4社はいずれも全国に支店のある流通網がしっかり整備されているところであり、自社の強みを活かした営業展開をしています。
ただし、ネットスーパーといっても全て同じというわけではありません。
インターネットで食品を注文して即日配達もしくは翌日の早い時間帯に届けてくれるという点では同じなのですが、その製品がどこからどのように出荷されるかによって、営業方法は変化しているのです。
ネットスーパーの流通方法は大きく分けて二つあり、「店舗型」と「センター出荷型」があります。
「店舗型」というのはいわば「ネットでの御用聞き」のようなもので、営業時間中に常に注文内容がお店の端末に反映されるようになっているので、そこでスタッフが店内に並んでいる品物を代わりに集めて、注文商品をそれぞれの家庭へと届けてくれます。
もう一つの「センター出荷型」は、一般的な通販サイトと同じで通販専用の出荷センターが地域に置かれており、店舗運営とは全く別の「ネットショップ」として独立して出荷販売を行います。
上記の4社で見てみると、店舗型はイトーヨーカドーとイオン、センター出荷型は楽天マートとなっています。
ちょっと特殊なのが西友で、こちらは店舗とセンターと両方の拠点を持って使い分けをしている様子です。
ネットスーパーを利用する前に知っておきたいこと
ネットスーパーは既に黎明期を過ぎて、サービスとして成熟の段階を迎えつつあります。
とはいえまだまだ新規に参入をする企業も多く、今後全く新しい方式が誕生してくる可能性がないわけではありません。
現段階で考えられるネットスーパーのメリットとしては「外出をしなくても必要な品物を購入できる」ことや「水やお米など重たいものを自宅に運ばなくてもすむ」といった事です。
反対にデメリットとしては「生鮮食品を自分で見て選べない」ということや、「店頭販売よりも割高なことがある。タイムサービスなどを利用できない」などが挙げられます。
大手ネットスーパーではグループ会社のクレジットカードや電子マネーの利用を促進しており、加入することでお得なポイントを貯めることも可能です。