ネット通販で騙されない為に気を付けたい事
まだまだ無くならない詐欺通販サイトの恐怖
ネット通販やネットオークションのサービスが始まったばかりの頃には、頻繁に詐欺問題がニュースとして取り上げられてきました。
ネット販売では、店舗販売のように実際にモノを売っている人や経営者の顔を見ることができませんので、安易に信用してしまったためにひどい被害にあってしまう事例が尽きません。
もっとも一時期はあまりにもそうした問題が多く出てきたために、それまでほとんど放置状態であったネット販売について急ぎ法律の整備が執り行われることになりました。
結果、通信販売をネットで行う場合には必ず事業者名を明示することや、表現の方法などについてかなり厳しく定められることになったので、昔ほど極端な悪質サイトは見られません。
しかし逆に、あたかも信頼できるお店やサイトであるかのように装った巧妙な悪質サイトが登場するようになり、利用する側は以前よりも高い水準での防衛意識が求められるようになっています。
いくら巧妙化したといっても、詐欺の手口というのは今も昔も基本はほとんど変わっていません。
普段から危険なサイトについての情報を集めていると、何となく「これはおかしいぞ」という雰囲気を感じ取ることができるようになりますので、消費者庁などからの発表はこまめにチェックし、新手の詐欺にも対応できるようにしていきましょう。
ここ最近のネットでよくある詐欺の手口
まず古典的な詐欺の手口として非常によくあるのが「期間限定」「数量限定」といった限定感を煽るような方法です。
もちろんスーパーのタイムセールのように、きちんとルールを守って価格を下げることで集客をしている所もたくさんあります。
詐欺サイトの場合にはそれがかなり過剰で、「今しかない」「あなただけに特別に教える」「すぐ申し込まないと売り切れる」といったことを半ば脅迫的に迫ってきます。
こうした手口がよく使われるのが健康問題と投資・情報商材に関するもので、「今しかない」感を煽るとともに、偽の口コミをセットにして提示するのがよくある方法となっています。
特に健康関連のグッズについては科学的根拠がないにもかかわらず、「絶対に効果がある」とばかりにいい加減な成分のものを勧めていることも多いので、社会的影響を考えるとかなり悪質です。
また、あれほど問題になったにも関わらず未だに無くならないのが、いわゆる「ステマ」です。
有名人があたかも自分が選んで愛用しているかに装ってブログなどに書き込むのは、違法行為に該当することもあります。
人は心理的に有名人や権威のある人が言っていることを信じやすいという特徴がありますので、そうした商品紹介の書き込みは疑ってかかったほうがよいでしょう。