口コミのトラブルを回避するには?
「食べログ」で判明したネットの口コミの正体
2016年の9月頃にSNSの書き込みで問題が判明した問題が「食べログの口コミリセット」です。
これは実際に飲食店を経営している人の書き込みで判明したことで、そこで言われていたのが「食べログの予約システムを使わないお店の評価はリセットする」ということでした。
「食べログ」といえば現在数多く存在している口コミ投稿型の評価サイトで、実際に利用をしたユーザーがそのお店や料理を評価することにより情報が蓄積されてより正しいものになっていく、ということを売りにしたサービスです。
しかしフタを開けてみれば食べログの評価を高くするために運営に求められる金額を上納していたお店があったり、逆に利用をしないと勧誘をはねつけた飲食店の評価を意図的に低くしたりと、恣意的な運用がなされていました。
それまではインターネットを使った新しいサービスのかたちとして、個人が情報を持ち寄ることでビッグデータとしての統計の精度を上げていくということが期待されていただけあって、このことは大きな衝撃と不信感を世の中に植え付けました。
とはいえ物品の購入やサービスの利用は、実際に利用をした人の意見が大きな参考になることから、口コミという情報そのものは完全に悪と切り離すことはできません。
問題はそれが本当に利用者によってもたらされたものなのか、あるいは企業の方が口コミ評価を上げるために何らかの裏工作をしたものなのかということです。
その真偽を外部から判断するのは難しいことですので、今のところの防御対策としてはネットで見かける口コミの評価はだいたい6割くらいの信用度で考えておく、という位になります。
必ず返品や解約についての記載事項を読んでおく
飲食店の場合には、仮に口コミを信用してその場所に行ったとしても、それがインチキであった場合の損害はせいぜいおいしくないものを食べさせられる程度のものです。
ですが例えば何十万円もするような高級食材や教材などでは、口コミを信じて購入をした場合の損失はかなり大きなものとなってしまうでしょう。
ネットで物品を購入できるようにしているサイトでは、必ずどこかに返品や解約についての規約を記載することが義務付けられています。
これはネットショップを行うときの法的規制なので、返品についてなんの説明もないサイトはそれだけで違法サイトです。
口コミを信用して物品を購入する時には、品物についての情報だけでなく、契約についての規約もしっかりと確認しておくようにしましょう。
もし実際に購入して注文していたものと全く異なる結果になった場合には、最寄りの消費生活センターに相談をしてみてください。