サクラサイトでのトラブルを回避するには?
サクラサイトとはどういうところか
「サクラ」というのはあたかも一般のユーザーや参加者であるかのように装って、主催者に対して都合の良い持ち上げや演技をしていく人のことを言います。
こうしたサクラを動員した詐欺的商法は昔から多くありましたが、インターネットが普及したことにより、なお巧妙な手口が用いられるようになりました。
具体的には、芸能人やその関係者、魅力的な異性、占い師などといった人になりすまし、特定のサイトに登録をさせたり何らかの支払いへと誘導するといった方法です。
消費者庁の統計によると、こうしたサクラサイトに関する詐欺被害にあった人の支払った総額は2012年度調査で約90億円にも上っており、年々さらに増加する傾向が見られています。
TwitterやFacebookでもしばしば有名人のなりすましアカウントを見かけますが、それらの多くはかなり精巧に作られているので、あまり詳しくない人にはまず偽物と見分けることはできません。
有名人の他にも最近増えてきているのがいわゆる「霊感商法」です。
「霊感商法」は古典的なやり方では何らかの身の回りの不幸があった人に対し、その原因が先祖の因縁や悪霊のせいであるかのように大げさに脅しをかけ、効果があるとも思えないような物品を買わせるというものでした。
それがインターネットやスマートフォンが登場したことにより、占いサイトを装ってわざと非常に悪い結果を表示し、そこから有料サイトに登録させようという誘導方法が増えてきたのです。
こうした占いサイトは登録料も高額ですが、さらに鑑定料として数万円を請求することも珍しくなく、そこまでしても送られてくる鑑定結果はどこかで聞いたような文面のコピーであったりします。
根強く残る出会い系にも注意
もう一つ、昔からよくあるサクラサイトが「出会い系」です。
出会い系サイトでは実際のユーザー数は男性が9割で、女性は1割にも満たないと言われています。
にも関わらずほとんどの男性が、登録をしたあとで次々と女性からコンタクトが求められます。
そうした女性からの連絡の多くは、有料ブログへの登録の誘導や個人情報を記載するニセサイトへの登録といった目的のために行われるものです。
不用意に電話番号や職場などを連絡してしまうと、それをもとに金銭の要求ハガキやメールが届くようになってきたりします。
もっと直接的な方法では言葉巧みに身の上の不幸を語り、銀行口座に多額に金額を振り込ませるといったこともあるようです。
一旦騙されて個人情報が漏れてしまうと、そこからまた同様の別のサイトへの誘導がされるようになってきます。
サクラサイトでのトラブルを回避するためには、まず突然自分に興味のあるような連絡はスルーするとともに、個人情報はむやみに漏らさないようにすることが大切です。