再配達を減らす為にできる事
宅配業界を圧迫する再配達の問題
2017年になって通販業界に大きな影響を与えたのが、Amazonとヤマト運輸の契約見直しでした。
以前よりAmazonの配達が受注しているヤマト運輸の業務を圧迫していることは言われており、不当に安い運送料であるのに対し現場の苦労は大きいことが批判的に語られていました。
日本のAmazonは配達が非常に早いという点がユーザーにとっての最大のメリットでしたが、実はこれはヤマト運輸の物流システムあってのことだと言われます。
海外のAmazonは日本のように翌日配達なんてことはまずなく、数日や数週間待たされることも当たり前の世界です。
それだけ優秀な日本の物流なのですが、その中にいるとありがたさというものはなかなか感じにくいものでしょう。
宅配業の現場を圧迫するのは、何も不当に安い配送料だけではありません。
もう一つ重大な問題となっているのが、宅配における「再配達」の問題です。
順調に配達が順番通りに終わればよいのですが、留守中であったりしたときに再配達となると、再び同じルートを回らないといけないなど、その手間は二倍にも三倍にもなってきます。
実際に配達を行う人の気持ち的にも大きな負担になってきますので、ようやくこの再配達問題に業界が重い腰を上げたところです。
再配達BOXやコンビニ受け取りを利用する
そんな再配達問題を受けてここ最近新しく登場するようになったのが「再配達BOX」というサービスです。
既に新築のマンションでは最初から設置をされているところもあり、本人が留守中であっても宅配業者はBOXの中に荷物を入れることで受領扱いにすることができます。
宅配BOXがないという家庭であっても、自宅以外の場所で受取が可能になっています。
宅配業者の支店に直接行くか、もしくは指定したコンビニで受け取れるようにしておくことで、自宅にまで届けてもらう手間を省く事ができるのです。
宅配BOXをレンタルするサービスも登場しており、既に大きな駅では個人契約で宅配ロッカーを利用できるようになっています。
宅配ロッカーやBOXの便利な点は、宅配業者が再配達をしなくてもよくなることの他、受け取る側が自分のペースで持って行くことができる点です。
家族と一緒に住んでいる家庭で、家人に見られたくない品物を購入する時にも便利ですし、一方的に荷物を送りつけて代引料をとろうとする悪質な詐欺を予防もできます。
なお、クロネコヤマトでは配送システムがWeb上で確認できるようになっています。
送り状ナンバーが分かれば追跡をすることができますので、もし受取が難しくなった場合には配達時間を指定しなおすなど、柔軟な対応が可能です。